今回で10回目の節目となる会合は、2年ぶりの関西(大阪)での開催で、
梅雨の時期ではありましたが、天候にも恵まれ、全国各地から多くの
会員、家族、関係者の方々に参加いただき、盛況な会合開催となりました。
* JEFA総会(12:30 ~ 13:30)
まず初めに、会員21名の参加によるJEFA総会が行われました。
2007年度に本格活動を開始して10年が過ぎ、11年目を
迎えることができました。
毎年会員数が増えており、会員数は現在104名と10年前の
活動開始当時約20名だった会員数が、5倍以上に増えています。
総会では、JEFAの概況、昨年度の活動内容や会計報告及び、
今年度の活動計画案や予算案などの提案内容が説明されました。
また、役員人事及び公共施設利用による会員名簿提出に関する
議案内容について、参加者の賛同を得て、提案通り議決いたしました。
昨年度より、会員間のコミュニケーションを図る機会を増やしていくため、
地域交流会の開催を初めました。今後も引き続き、できるだけ開催地域を
広げ、多くの機会を作ることを目指していきます。
* 医療講演会、交流会(茶話会)(13:30 ~ 17:30)
総会の後、会員や家族、関係者など51名の参加者の中、医療講演会が行われました。
講演の前に、現在賛助会員でもあり、長年支援いただいている
エーザイ株式会社より、患者会支援活動についてお話しをしていただきました。
医療講演では、今回 3名の講師の方にお話しをしていただきました。
・「The 2017 International Classification of the Ehlers-Danlos Syndromesについて」
信州大学医学部附属病院遺伝子医療研究センター 古庄 知己 先生
・「遺伝カウンセリングを覗いてみよう」
信州大学医学部附属病院遺伝子医療研究センター 石川 真澄 氏
・「リハビリテーションの行い方(筋力訓練など)と症状に応じた自助具・福祉用具の紹介」
千葉県千葉リハビリテーションセンター 菊地 尚久 先生
今年3月に、EDSの型分類について新しい国際基準が発表され、
新しく基準化された13の型分類についての説明、遺伝カウンセラーによる
遺伝カウンセリングやリハビリ専門医によるリハビリについてなど、
とても興味深く、患者・家族にとって参考になる情報を得ることができました。
また、今回参加いただいた日本工科大学の森崎隆幸先生より、
遺伝子検査の保険診療に関する最新情報などについてのお話しも聞くことができました。
引き続き行われた交流会(茶話会)は、今回は例年より多く時間を取り、
医療従事者を交え、参加者同士で情報交換や近況を話し合うなどして、
時間ぎりぎりまで和やかに交流を楽しみました。
また、関節型患者会員より、東京医科大学・東大和療育センターによる
筋力を増強する装具の開発に関する臨床研究への協力依頼について説明がありました。
併せて、日本マルファン協会よりマルファン症候群と類縁疾患の就労状況調査への
協力依頼について話がありました。
* 懇親会(18:00 ~ 20:00)
会合終了後は、27名の参加者が残って、引き続き同会場にて
弁当をいただきながら、歓談を楽しみました。
地域交流会の開催で地域の会員との交流を持つ機会は増えてきましたが、
全国の会員が一堂に集まるのは、一年に一度のこの会合だけで、
毎年全国各地から参加されます。中には活動当初より参加いただいている
会員・家族方も多く、小さかったお子さんが大きく成長され元気な姿などを
見ることもでき、とてもうれしかったです。また、この会の存在が
多くの患者・家族の拠り所となっていることもあらためて感じました。
活動開始から11年目を迎え、会員も増え、患者会組織も大きくなってきました。
ここまで活動できたことは、ひとえにこれまでにJEFAに関わって頂いた会員・家族、
スタッフ、医療従事者の方々、支援企業様、ボランティアの皆さんのおかげであり、
皆様に感謝申し上げます。引き続きご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
今回お忙しい中、参加してくださった皆さん、大変お疲れ様でした。
また、今回の会合開催に際し、ご支援いただいたアステラス製薬株式会社様、
エーザイ株式会社様、ご賛同いただいた日本マルファン協会様及び
当日お手伝いいただいたボランティアの皆様にお礼を申し上げます。
残念ながら参加できなかった皆様も次回の会合でお会いできることを
願っています。
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