2018年度JEFA総会・会合を埼玉県大宮で開催しました。
梅雨晴れで天候にも恵まれ、今年も全国各地から多くの会員・ご家族、
医療従事者やボランティアの方々に参加いただき、盛況な会合開催と
なりました。
* JEFA総会(12:30 ~ 13:15)
まず初めに、会員18名の参加によるJEFA総会を行いました。
活動を開始から12年目を迎え、会員数は現在104名となっています。
2年前に指定難病になり、この病気の認知度の高まりに伴い、
EDSと診断される患者が増えており、ここ数年は毎年10名前後の新規入会者を
迎えています。
総会では、JEFAの概況、昨年度の活動内容と会計の報告、
今年度の活動計画案や予算案などの提案内容を説明しました。
また、役員人事について、参加者の賛同を得て、提案通り議決いたしました。
会運営の課題として、スタッフ人員の減少について説明を行い、参加会員から
スタッフ充実のための意見も出されました。今後スタッフの募集と会の活動に
対する会員の積極的な協力をお願いしていきます。
また、会員同士の交流の機会をできるだけ多く作るため、2年前より
地域交流会を行っており、これまで関東で3回、関西で4回、九州で1回開催しました。
今後も色々なところで開催していきたいと考えており、
地域在住の会員に協力をお願いしていきます。
最後に今回の総会出欠届でお願いした指定難病のアンケート結果について
報告を行いました。この内容については、次回発行の会報に掲載予定です。
* 医療講演会、交流会(茶話会)(13:30 ~ 17:30)
総会の後、会員や家族、医療関係者など58名の参加者の中、医療講演会・交流会が
行われました。
今回の医療講演会では、古庄先生にお話しをしていただきました。
・「エーラス・ダンロス症候群、世界の動向」
信州大学医学部附属病院遺伝子医療研究センター 古庄 知己 先生
講演では、新しい国際基準にて分類された13の型分類についての説明や
古庄先生もメンバーとなって世界的に進められている研究体制について説明が
ありました。
また、古庄先生が教授に就任され信州大学にてEDSを主とした研究室を立ち上げ、
日本国内におけるEDS研究やEDSの専門医の育成などに力を尽くしていくとの
お話があり、今後のEDS研究や国内の医療体制の強化の進展に期待を感じました。
情報として、菊地尚久先生(千葉リハビリテーションセンター)より、
10月に開催予定の日本身体障害者補助犬学会第11回学術大会について
紹介がありました。
関連HP: http://procomu.jp/jssdr2018/index.html
講演の後、今回参加いただいた5名の医師から、会員の質問に対して
アドバイスをいただきました。
参加医師:
信州大学医学部附属病院 古庄 知己 先生
千葉リハビリテーションセンター 菊地 尚久 先生
榊原記念病院 森崎 裕子 先生
川崎幸病院川崎大動脈センター 圷 宏一 先生
大阪医科大学附属病院 神吉佐智子先生
引き続き行われた交流会(茶話会)は、型別(古典・古庄型、関節型、血管型)の
3グループに分かれ、それぞれ参加医師を交え、同じ型での参加者同士、情報交換や
近況を話し合いました。交流会にできるだけ多くの時間を取りましたが、
時間ぎりぎりまで名残惜しく交流を楽しみました。
* 懇親会(18:00 ~ 20:00)
会合終了後は、33名の参加者が残って、引き続き同会場にて
弁当をいただきながら、歓談を楽しみました。
活動開始から12年目を迎え、会の創設以来毎年開催している会合も今回で
11回目となりました。(2011年は、東日本大震災の影響で中止)
これまで会員や家族、医療従事者の方々、支援企業様、ボランティアの皆さんのおかげで
毎年会合を開催し続けることが出来ていますが、難病患者が主体である患者会の継続的な運営も
厳しいものがあります。
会の活動開始以降、病気の認知度の高まりとともに、会員も増え、患者会組織も大きくなってきました。
難病患者・家族にとって、患者会の存在意義はとても大きいものがあります。
できるだけ継続した活動を行っていくためにも、みんなで協力し合って会の運営を
行っていきたいと思います。
今回お忙しい中、参加してくださった皆さん、大変お疲れ様でした。
また、今回の会合開催に際し、資材の提供をいただいたアステラス製薬株式会社様、
資材の提供と当日のお手伝いをいただいたエーザイ株式会社様、当日のお手伝いを
いただいた田辺三菱製薬株式会社様、当日お手伝いいただいたボランティアの皆様に
お礼を申し上げます。
残念ながら参加できなかった皆様も次回の会合でお会いできることを
願っています。
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